理系のヒツジ

工学系の羊です。  人間ではない

大学入って苦労したこと

僕が書きたかったことの一つが大学に入って1年目に苦労したことです。

僕は理系の工学部という学部で大学に入学したのですが、特にその工学部独特の苦労話だとか理系大学生ならみんな味わったことあるんじゃないかっていうことを書けたらいいなって思ってます。

 

先生の字がきったない

これは解析学の授業の教授の話なんですが、この人が黒板に書く字がまあ汚い。解析学に限った話じゃないですけど、授業の序盤は数学で使う記号とか定理・定義をある程度明示したうえでその後の授業が展開されていくと思いますが、その記号やら定義が全く読めない。さすがにそのまま分からないまんまにするわけにはいかないので教科書と見比べながら解読を進めていくのですが、記法が大体違う。だから結局黒板に書かれた文字は謎の文字として保存され、教科書とか参考書を引っ張り出してきて半ば独学みたいな感じで進めていくこととなりました。これが序盤の微分積分学である意味助かった。微分方程式とかでこの先生だったら地獄見てた。

 

 

物理数学の授業が鬼畜すぎ

大学1年で専門科目として物理数学的な授業があったんですが、そのカリキュラムが明らかに鬼畜でした。物理数学っつったらベクトル解析とか、フーリエ解析とか偏微分方程式みたいなやつを扱うと思いますけど、それをたったの1年ですべてぶち込もうとしたのがこの授業のカリキュラムでした。教科書も全部で28章くらいあるんですが、1、2章分で1分野のペースで網羅していました。授業自体が分かりやすいかそうでないかは非常に微妙なのですが、1回の授業で例えばフーリエ解析全部、とかベクトル解析全部、みたいなノリで進んでいくので、とにかく情報量が足りない。毎回演習問題が出されるがいきなりわかってて当然のような難易度の問題が出されるのでめちゃめちゃ苦労してた。特に苦労したのは積分にベクトルが混ざってきた時でしたね。どうやって計算すんだよボケって思ってました。でもヒーヒー言いながらもなんとか単位を取ることができました。

 

 

入門書が入門書じゃない件

僕は入学当初数学に対してかなり尖っており、完膚なきまでに理解するのが工学部生の責務であると勝手に思ってました。そう思った私は入学して夏休みに差し掛かったところで東京大学出版会が出している線形代数入門と解析入門に手を出してしまいます。

 

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出典:https://www.amazon.co.jp
 

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これが誤りでした。専門書をめくって数ページで何を言っているか分からなくなりました。というのも、大学以降の専門科目において入門という言葉は決して初学者向けのものではなかったんですね。あくまでその分野の内容を厳格に議論するために用いられる言葉であるため、学部1年生が手を出していい代物ではありませんでした(ましては数学科でもあるまいし)。今もなお大事に保管してます。数学とか物理を十分に触れたと思ったらリベンジしようかなと思います。というわけで、大学入りたてのときに誤って入門と書かれた専門書に手を出さないようにしましょう。いや、あえてそういう経験をするのもありなのかもしれない...。

 

というわけで、今回は大学で苦労したことを書いてみました。まあどれも全部経験してよかったなぁと思うことだったので結果的に味わうことができてよかったですね。

 

ではごきげんよう、さいならぁ